スペースコレクション宅配便業界
スペースコレクション宅配便を展開しているトラック企業自身による産直は、宅配便業界第3位のフットワークが昭和57年に「うまいもの便」をスタートさせたことから始まる。
これに続いて58年以降、ヤマト運輸、日本通運、福山通運、名鉄運輸が産直を開始し、59年西濃運輸、近鉄第一と続き、主要な宅配便のほとんどが産直を開始しています。
「ふるさと」とか「味」といった産直を端的に象徴するネーミングにして、それぞれ産直便を展開しているのです。
昭和57年度の取扱個数は29万個であったが60年度には164万個へと、この間に5.6倍に増加しているのです。
宅配便企業による産直便の販売形態としては、一般消費者を対象とするものと、自社の従業員や系列グループの従業員に対象を限定するものの二つに分かれています。
一般消費者を対象として積極的な営業活動をしている企業は、フットワーク、西濃運輸福山通運などであり、これに対して従業員に限定しているのがヤマト運輸、日本通運等です。
これは各社の販売戦略の相違によって、異なった取扱い方になっている。
一般消費者を対象としてより積極的な産直を展開しているフットワークの事業内容を見てみましょう。
フットワークは、先に述べたようにスペースコレクション宅配便企業による産直に関しては先駆者的な存在です。
同社が昭和57年に始めた「うまいもの便」は、それまで取り扱われていなかった北海道産の新巻鮭や夕張メロンを産直便とLて商品化し、これらの販売において驚異的な成長を遂げました。
例えば、荒巻鮭はスタート時の昭和57年に7万尾であったが、62年度にはその取扱量が48万尾に達した。
これは、小売業全体の販売数量の10分の1を占めるといわれており、大手の百貨店やスーパーの個別的な取扱量をはるかに凌いでいる。
こうした大量の新巻鮭を販売するために、同社は北海道に専用の加工場を持つまでになっています。
また、これと同時に夕張メロンの取扱量も急激に拡大し、当初の3万ケースから22万ケース(62年度)となりました。