スペースコレクション通信販売・成長の背景
こうしたスペースコレクション通信販売の急激な成長をもたらした背景には、需要サイドの要因として構造的な消費者ニーズの変化が存在しています。
その一つは女性の社会進出に伴う消費者ニーズの変化です。
最近における特徴として、主婦を中心とした女性の就業機会が増大し、これに伴って女性の職場進出が大幅に進んできた。
また、ボランティア活動への参加やカルチャースクールへの参加なども積極的に行われるようになってきています。
こうした女性の社会進出に伴って、従来の買物に対する価値観が大きく変化してきている。
それは「商品検索コスト」の合理化という言葉で表現できる。
商品検索コストとは、時間コスト、交通コスト、エネルギー消耗コストなどを含めた買物に必要なコストをいうが、これを節約しようとする価値観の変化が生じてきています。
今までは、店に謹いて日常生活に必要な商品を購入しており、無意識のうちに商品検索のコストを費やしていた・しかし社会進出によって女性のあいだにこれを合理化しようとする傾向がしだいに強まっているのです。
こうした主婦を中心とした女性の新たな商品購買のニーズに応えるのが通信販売です。
スペースコレクション通信販売を利用することによって、消費者は家庭に居ながらにして必要とする商品の購入が可能となり、これによって従来の店舗販売に費やしていた商品検索のコストを節約することができる。
さらに、これと似たような状態は、高齢化の進展によっても生じてくる。
わが国は高齢化社会を迎えようとしているが、ますます増加していく高齢者にとっては、通信販売を利用することによって、外出して買物する煩わしさを避けることができる。
ここでもまた通信販売が選択される傾向にある。
このように、スペースコレクション通信販売の成長の背景には、女性の社会進出の増加や高齢者の増加といった、まさに日本社会の構造的な変化が存在しています。
換言すれば、通信販売は、こうした構造的な社会的変化に対応した新しい販売形態といえるのであって、今後社会的変化がさらに進展するなかで、成長が期待されているのです。